~ 第5回国土をつくる人写真展入賞作品 ~

中部地方整備局長賞 東海道を守る 平井工業(株) 岩本 倫明
中部建設青年会議会長賞 斜面のプロフェッショナル! (株)ヤマウラ 山浦 正貴
中部建設青年会議会長賞 絶景なり! 木内建設(株) 時田 欣樹
建設産業再生賞 I-Constructionに挑戦 大宗土建(株) 宮嶋 浩己
中部建設青年会議長野県南部支部長賞 よし!通ってる 木曽土建工業(株) 野尻 武彦
中部建設青年会議岐阜県支部長賞 青空バック 大脇建設(株) 光永 雄一
中部建設青年会議静岡県支部長賞 一点集中 中村建設(株) 山本 悦司
中部建設青年会議愛知県支部長賞 いつも一生懸命 (株)加藤建設 早川 浩樹
中部建設青年会議三重県支部長賞 巨石に挑む男 ユウテック(株) 奥地 徹

中部地方整備局長賞
受賞者 平井工業(株) 岩本 倫明
題 名 東海道を守る
(解説)
 出来上がると見えなくなってしまう部分に全力で立ち向かうのが職人さん。薩埵峠の急峻な斜面を山の中の岩と繋ぎ止める工事の基礎部分です。
 東海道は遙か下にあります。
(撮影者のコメント)
 本工事は、風光明媚な薩埵峠のある工事地区を地すべり災害から守る為の工事となります。
 真夏の暑い中、汗だくになりながらも、ロックボルト1本1本を繋ぐため、親方と職人2人息の合った中での作業状況のワンシーンとなります。日頃は笑顔の絶えない若い職人も親方の後方で緊張しつつも、自分に与えられた仕事にひた向きに取り組んでいる姿が伝わってきます。


中部建設青年会議会長賞
受賞者 (株)ヤマウラ 山浦 正貴
題 名 斜面のプロフェッショナル!
(解説)
 まだ杭の半分くらいを打ち込んだところでしょうか。後に見える鉄骨の束からまだまだ作業の続くことが分かります。
 空中に浮かぶスパイダーマンですが・・・華々しさはありません。
(撮影者のコメント)
 南信州飯田の山岳地帯を通る「三遠南信自動車道」の建設現場です。切土した急なのり面が、崩れ落ちないよう金網などにより補強をおこなっています。
 今年は例年に比べて雪が多く、また寒い日が続く厳しい環境下の作業となっていますが、地元の一日も早い開通要望に応えるため、安全第一をモットーに頑張っています。


中部建設青年会議会長賞
受賞者 木内建設(株) 時田 欣樹
題 名 絶景なり!
(解説)
 薩埵峠の2枚目の写真です。富士山はきれいですが、手前の急峻な地形に注目して下さい。この下を東海道、高速道路が通っています。
 この斜面が崩れないように彼がいます。
(撮影者のコメント)
 歌川広重「東海道五十三次」の浮世絵で有名な「さった峠」での地すべり対策工事です。富士山、駿河湾、伊豆半島が眺望できる急峻な法面を強化し人々の安全性の向上を図ると共に、現地の自然な草花が再生できる工法により自然と環境に優しい作業を行っています。


建設産業再生賞
受賞者 大宗土建(株) 宮嶋 浩己
題 名 I-Constructionに挑戦
(解説)
 後のダムを流れた水の跡は凍っています。凍り付いたところを登ったりせず、ドローンを飛ばせば工事の詳細が分かります。これがi-conという新しい工事の流れで、ここではドローンが職人さんです。
(撮影者のコメント)
 平成26年7月9日未明の集中豪雨により大規模な土石流災害が発生した長野県木曽郡南木曽町の災害復旧工事現場でドローンによる工事進捗状況写真の撮影を実施しているところです。
 これからは、ICT(情報通信技術)を身につけるとともに、安全な住環境を守るために長年培った経験とプライドで、若手土木技術者等(地球整備士)の育成に貢献出来ればと思います。


中部建設青年会議長野県南部支部長賞
受賞者 木曽土建工業(株) 野尻 武彦
題 名 よし!通ってる
(解説)
 長野県木曽郡の「木曽川源流の里木祖村」内における砂防ダム建設現場です。型枠を組み、コンクリートを打設するという繰り返し作業の中で、先輩達の技術を手本としながら一人前の職人となっていく。そんな姿が見られます。
(撮影者のコメント)
 普段現場のムードメーカーである彼が、残存型枠を設置した後、型枠の通りを確認している時、真剣な表情をしたので、彼の子供にお父さんの働く姿を見せてあげたくて写真を撮りました。


中部建設青年会議岐阜県支部長賞
受賞者 大脇建設(株) 光永 雄一
題 名 青空バック
(解説)
 この斜面の下に通路があって防草シートを張るということは、延々とした距離を黙々と作業するということになります。
 たかがシートでもきれいな仕上がりがどこまでも続く、これが職人技です。
(撮影者のコメント)
 この写真は草木が伸びて歩行者等の通行の妨げにならないように防草シートを張っている状況です。いつも一人の職人としてまだまだ若いもんに負けるものかとがんばってらっしゃいます。
 今後は若手の育成についても会社で一致団結して力を注ぎ技術を伝授していきたいです。


中部建設青年会議静岡県支部長賞
受賞者 中村建設(株) 山本 悦司
題 名 一点集中
(解説)
 基礎は上物を支える重要な役割があります。
 何十メートルもの基礎は運べませんので、現地で一本につなぎます。見えない地下に埋め込まれますがそこに職人がいます。
(撮影者のコメント)
 桟橋の基礎となる鋼管を継ぎたす工程を溶接の技能工が作業している1コマです。
 重要な部位での難易度が高い作業です。技術はもちろんですが一瞬も気がぬけない集中力が安心・安全な構造物に仕上がっていきます。


中部建設青年会議愛知県支部長賞
受賞者 (株)加藤建設 早川 浩樹
題 名 いつも一生懸命
(解説)
 写真は光の当たる部分ですが、周りは闇で真っ暗です。道路工事は交通の支障とならないよう夜間の工事が多くなります。
 夜明けに利用される方にも知れず黙々と頑張っています。
(撮影者のコメント)
 夜間作業で防音壁設置のための桁を架設中の写真です。
 限られた時間の中で、プレッシャーを感じながらボルトの締付作業を行っています。いつもは穏やかな彼ですが、すごく真剣な職人の顔になって一生懸命がんばっています。男の汗はかっこいいですね。

中部建設青年会議三重県支部長賞
受賞者 ユウテック(株) 奥地 徹
題 名 巨石に挑む男
(解説)
 山間部の工事では、転石や巨石がごろごろします。重機で運べないので、割りますが、そこが職人さん。ポイントを削れば石が割れてくれます。
(この穴だけでは割れませんが)
(撮影者のコメント)
 大きな重機でも動かせない様な巨石を人力で小割しています。割った後に重機等で運びやすいよう大きさが適当で均一になる位置に数箇所の穴をあけていきます。巨石が割れやすい弱点を探し出し、一突きしていくには職人の技と芸術家のような確かな目が必要となります。

『第5回国土をつくる人写真展』に関する
審査会及び表彰式について

1. 企画概要

 魅力ある地場の建設業の姿を再認識し、良質な社会資本及びそれと関わりを持つ地域の建設業で働いている人の姿を広く一般の人に知ってもらい、魅力ある地域の建設業を育成する取り組みを一層推進されることを目指し、『第5回国土をつくる人 写真展』を実施しています。

テーマ『建設業で働く職人(技能職)』

土木・建築・設備等工事現場で働く職人(技能職)の方の「いきいきした姿」、「人間味あふれる姿」、「真剣な姿」などを捉えた作品

2. 実施状況

1)募集期間

平成28年 11月 ~ 平成29年 1月

2)応募点数

長野県南部支部 34点
静岡県支部 49点
岐阜県支部 22点
愛知県支部 48点
三重県支部 42点
195点

3)スケジュールについて

2/3 第一次審査 新建設産業創造委員会 於:中部地域づくり協会会議室
2/16 14:00~ 第二次審査 審査委員会 於:中部地域づくり協会会議室
    局長賞
会長賞
建設産業再生賞
各支部長賞
1点
2点
1点
5点
9点を選考
3/2 14:00~ 表彰式 於:名古屋銀行協会2F会議室
3/14 ~ 20 写真展 於:セントラルパーク市民ギャラリー

「国土をつくる人」写真展審査委員会
委 員 名 簿

※敬称略
委員会 氏  名 所属・役職名
顧 問 塚原 浩一 中部地方整備局長
委員長 伊藤 友輔 中部建設青年会議 会長
委 員 山﨑 健吾 中部専門記者会 代表
委 員 飯野 幸雄 中日新聞写真部
委 員 宮下 進吾 中部建設青年会議 長野県南部支部長
委 員 吉川 幸輝 中部建設青年会議 岐阜県支部長
委 員 山田 幸保 中部建設青年会議 静岡県支部長
委 員 吉田 康裕 中部建設青年会議 愛知県支部長
委 員 田村 充宏 中部建設青年会議 三重県支部長