〜 第3回国土をつくる人写真展入賞作品 〜

中部地方整備局長賞 バックOK!アップOK! 中井土木(株) 今村 真介
中部建設青年会議会長賞 もう休憩終わりですか? 丸洋建設(株) 石黒 陽子
中部建設青年会議会長賞 けんせつ小町 予備軍です 中部土木(株) 堀江 真由美
中部建設青年会議長野県南部支部長賞 活躍する建設どぼ女 (株)ヤマウラ 山浦 正貴
中部建設青年会議岐阜県支部長賞 打合せは大事です (株)加藤組 大塚 竜二
中部建設青年会議静岡県支部長賞 測 量 須山建設(株) 古田 浩二
中部建設青年会議愛知県支部長賞 形状・寸法 確認ヨシ! (株)久志本組 水谷 綾香
中部建設青年会議三重県支部長賞 ヘルメット脱いで一休み (株)久志本組 川添 裕史

中部地方整備局長賞
受賞者 中井土木(株) 今村 真介
題 名 バックOK!アップOK!
(撮影者のコメント)
 一見、華奢でアイドルぽく見えますが、現場で華麗に10tダンプを操る女性運転手です。寒空の中、窓を開けてバックする正確さ、荷下ろし場所での的確なダンプアップは他の運転手からも一目をおかれています。
 また彼女のポリシーが「仕事とメイクには絶対手を抜かないこと」だそうなので、当然顔のアップも自信ありとのことです。(笑)
(解説)
 今回の「第3回国土をつくる人写真展」は「建設業に関わる女性」をテーマとしました。男女雇用均等法は古くからありましたが、建設業は力仕事や時間外労働など女性の方が入りづらい職業でした。トラックの運転も体力を要します。ダンプカーは荷台を傾ける構造をもつトラックで直接積荷を上げ下ろししなくてもすみます。平成9年に均等法が改正され女性の時間外や休日労働が解放され、女性ドライバーが活躍されるようになりました。今回の写真展の応募で最も多かった被写体が女性ドライバーでその中の1枚です。


中部建設青年会議会長賞
受賞者 丸洋建設(株) 石黒 陽子
題 名 もう休憩終わりですか?
(撮影者のコメント)
 とある1日の、休憩中の風景です。
 時には娘のように、相方のように、叱咤激励されている彼女ですが、休憩に入ると、笑い声の中心にいます。
 彼女がいると、現場の雰囲気が明るくなります。
(解説)
 「土木女子」という言葉があります。女性土木技術者を略して総称します。女性技術者のキャリアアップということで技術士の資格は欠かせないものです。日本技術士会によると30年前にはホンの数名が平成17年には500名を超え、平成24年では1,100名を超える登録者だそうです。現場の雑務もしっかりこなし、キャリアアップを実現して下さい。


中部建設青年会議会長賞
受賞者 中部土木(株) 堀江 真由美
題 名 けんせつ小町 予備軍です
(撮影者のコメント)
 国土交通省さん主催、愛知県建設業協会協力の土木系高校の現場見学会での一コマです。
 これから建設業を担ってくれるであろう女子高校生のキラキラした表情が印象深くて思わず撮った一枚です。
(解説)
 写真の題名に「けんせつ小町」という愛称が使われています。これは平成26年に日本建設業連合会が、建設業で活躍する女性技術者・技能者の愛称として業界として使っていこうと決めたものです。約3千通の応募の中から選ばれたそうです(名付け親は男性社員だそうですが)。このまま立派な「けんせつ小町」に成長されることを切に要望します。


中部建設青年会議長野県南部支部長賞
受賞者 (株)ヤマウラ 山浦 正貴
題 名 活躍する建設どぼ女
(撮影者のコメント)
 中部整備局、飯田国道事務所発注の伊南バイパス橋梁下部工事で、高さ33mの橋脚工事に携わる鉄筋工の女性です。
 土木工事では女性の職人さんと仕事をすることが少ないので最初は一抹の不安も感じながら観察しておりましたが、女性ならではという細かい所に気がついてくれる職人さんでした。
 経験は6年目ということでしたが、精度の高い仕事をして頂き今後の成長に期待を抱かせる女性職人でした。
(解説)
 ここでは「ドボジョ」です。歴史に強い女性が「歴女」、理系に強い女性を「理系女」といわれるのと同じ「土木に強い」女性です。特別なことをしているのではないんです。単に「ドボジョ」なんです。


中部建設青年会議岐阜県支部長賞
受賞者 (株)加藤組 大塚 竜二
題 名 打合せは大事です
(撮影者のコメント)
 工事現場において管理作業時の打合せを行っている時の一コマです。
 当社の「けんせつ小町」も入社3年目となりました。
 常日頃から、施工管理、安全管理を行っています。分からない所については、日々確認し納得できるまで打合せをする事は大切です。
(解説)
 女性は体力で勝てない分、気力では負けません。男性の上司も女性に仕事を任せればどんどん育ってゆくことを実感する ―― そういう時代となっています。


中部建設青年会議静岡県支部長賞
受賞者 須山建設(株) 古田 浩二
題 名 測 量
(撮影者のコメント)
 小さい体ですが男性スタッフや作業員の中で常に笑顔を絶やさず一生懸命に働いている彼女にはいつも感心させられています。
 男性社会の中で働くのは大変ですがこれからも彼女を応援していきたいと思います。
(解説)
 現地で構造物の基準となる線を測量しています。設計図を現地で実際の大きさに展開するはじめの作業です。日建連に「なでしこ工事チーム」という登録制度があります。女性技術者がチームリーダーになり出来映えを競うというもの。女性技術者が最初から完成まで手がける工事がもう始まっています。


中部建設青年会議愛知県支部長賞
受賞者 (株)久志本組 水谷 綾香
題 名 形状・寸法 確認ヨシ!
(撮影者のコメント)
 垂れ壁の骨組が設計通り仕上がっているか確認しています。
 建物は一旦施工してしまうと、後からやり直すのは容易ではありません。お客様に高品質な建物を提供するためには、各工程の要所で形状・寸法などをしっかり確認することは不可欠です。
(解説)
 平成18年の均等法の改正により、女性技術者がトンネルなど坑内の管理・監督業務にも従事できるようになりました。それまでは男性社会だったので、女性の土木技術者は日本各地で孤軍奮闘している様子でした。しかし昭和58年に土木学会の座談会をきっかけに「土木技術者女性の会」が女性技術者の情報交換できる場として設けられ、活動を継続、拡充し、平成26年にはその活動が認められ内閣府の「女性チャレンジ賞」を受賞しています。ちなみに「ドボジョ」の社会的認知に貢献されたのも同会です。


中部建設青年会議三重県支部長賞
受賞者 (株)久志本組 川添 裕史
題 名 ヘルメット脱いで一休み
(撮影者のコメント)
 一級河川木曽川水系木曽川の右岸において、川表の軟弱地盤層を地盤改良しています。改良を行う箇所の支障物(転石)撤去作業中での、休憩時間の様子です。
 仕事中は、皆さん「安全第一」で真剣に作業を行っていますが休憩中は、笑顔が弾んでいます。
(解説)
 これからは女性総合職も採用がすすみ、現場経験豊富な女性管理職の方も増えてまいります。今は和気藹々とした1枚の写真ですが、しばらくした後どのような構図となっているのか、楽しみでもあります。

『第3回国土をつくる人写真展』に関する
審査会及び表彰式について

1. 企画概要

 魅力ある地場の建設業の姿を再認識し、良質な社会資本及びそれと関わりを持つ地域の建設業で働いている人の姿を広く一般の人に知ってもらい、魅力ある地域の建設業を育成する取り組みを一層推進されることを目指し、『第3回国土をつくる人 写真展』を実施しています。

テーマ「建設業に関わる女性」

建設業に関わる女性をテーマとした作品 (撮影場所:中部地方整備局管内)
建設工事現場の最前線で汗を流している職員の方、管理を行っている技術員のかた、事務や設計等のお仕事をされている方など様々な形で建設業に関わる女性をテーマとした作品

2. 実施状況

作品応募期間

平成26年 10月 1日〜平成27年 1月 31日

応募点数

長野県南部支部 20
静岡県支部 12
岐阜県支部 21
愛知県支部 55
三重県支部 55
163

第1次審査

平成27年 2月 4日(水)
中部建設青年会議地域貢献委員会にて第1次審査を実施し56点を選考
※審査案件については審査要領と共にお送りします

第2次審査(審査委員会)

平成27年 2月 19日(木) 13:00〜15:00
(一社)中部地域づくり協会 8階 会議室

表彰式

平成27年 3月 5日(木) 14:00〜15:00
(一社)中部地域づくり協会 8階 会議室

写真の展示

平成27年 3月 10日〜3月 16日までセントラルパーク市民ギャラリーで展示する外、中部建設青年会議ホームページで公開します。

選考する賞の種類

中部地方整備局長賞 1点 (計5点)
中部建設青年会議会長賞 2点
中部建設青年会議各支部長賞 各1点

第3回国土をつくる人写真展審査委員

(敬称略)
審査委員 氏  名 備  考
顧問:中部地方整備局長 八鍬 隆  
中部地方整備局記者クラブ 比良 博行 建通新聞社 中部支部
元中日新聞報道部 加藤 清  
中部建設青年会議 会長 大矢 伸明 太啓建設
〃 副会長(長野支部長) 木下 勝貴 木下建設
〃 〃 (岐阜支部長) 永井 康貴 永井建設
〃 〃 (静岡支部長) 伊藤 友輔 蒲ム工組
〃 〃 (愛知支部長) (大矢 伸明)  
〃 〃 (三重支部長) 池田 和司 潟Aイケーディ