〜 第2回国土をつくる人写真展入賞作品 〜

中部地方整備局長賞 親綱は僕の親友 太啓建設梶@高橋 信
中部建設青年会議会長賞 狭い管内頑張ってます 鞄n邊組 後藤 久雄
中部建設青年会議会長賞 よっこらしょ! 原田 とし子(一般応募)
中部建設青年会議長野県南部支部長賞 冬の木曽山脈と床固工 奥田工業梶@海老澤 憲治
中部建設青年会議岐阜県支部長賞 今日も一日笑顔で安全作業 葛g川工務店 後藤 大輔
中部建設青年会議静岡県支部長賞 背中から伝わる… 小野建設梶@久保田 貴大
中部建設青年会議愛知県支部長賞 黙々と 中部土木梶@山田 徳明
中部建設青年会議三重県支部長賞 ちょい右 信藤建設梶@岡田 憲彦
特別賞 天空の道 新興建設梶@伊藤 幸助(一般応募)
部門賞 (人の部) 品質は細部に宿る 葛v志本組 川北 貴史
部門賞 (造の部) 中部土木梶@堀江 真由美 人<人が造るもの

中部地方整備局長賞
題 名 親綱は僕の親友
受賞者 太啓建設梶@高橋 信
部 門 人の部
コメント  豊田市の国道の拡幅工事で、30m の高さの急斜面の岩盤掘削をしているところ。一部オーバーハングしている箇所があり、重機作業が困難なため落石防護金網を設置し、人力にて掘削しています。
(解説)
 現在は機械化が進み垂直斜面で作業できる高所岩盤掘削用の機械も活躍しています。といってもこの機械も上からロープで支えます。ここはオーバーハングしている箇所。ロッククライミングと同じで命綱が頼りです。


中部建設青年会議会長賞
題 名 狭い管内頑張ってます
受賞者 鞄n邊組 後藤 久雄
部 門 人の部
コメント  上水道の送水管の鋼鉄製の管内で継目を溶接しています(径90cm、長さ9.0m)。溶接には水漏れがないよう1カ所3時間程度をかけた慎重な作業となります。
(解説)
 きれいな水がいつでも飲めるのが上水道です。消火用水にも使われますので、大きな水圧をかけて配水されます。このため漏水は絶対避けねばなりません。写真のように職人さんによる慎重な接合と、また、地中の一定の深さに埋設され外圧からも守られています。


中部建設青年会議会長賞
題 名 よっこらしょ!
受賞者 原田 とし子(一般応募)
部 門 造の部
コメント  私の町を新東名高速道路が通り、SAもできます。土台のできる頃より各所の現場を巡り、進捗状況を目にすると、嫌なことも忘れて楽しいものです。チームワークよく重厚な橋桁をぴたっと納めた姿に、当たり前ですが「プロだなー」と感動した一日でした。こんな工事を見られることは滅多になくもっと多くの人に見てもらえたらと思います。今は、完成が近づき寂しい限りです。
(解説)
 浜松いさなぎJCT〜豊田東JCT の55kmが今年度開通予定ですが、写真の大宮川橋は、いさなぎJCTの次の新城ICのすぐ西に位置します。土木工事が工事の最中は何かと住民の方に不便をおかけするものですが、確かに滅多に見ることのできないもの(シャッターチャンス)ではありますね。お写真をお待ちしてます。


中部建設青年会議長野県南部支部長賞
題 名 冬の木曽山脈と床固工
受賞者 奥田工業梶@海老澤 憲治
部 門 造の部
コメント  長野県木曽郡上松町の木曽駒ケ岳登山道入り口より、床固工と木曽山脈を望んだ1コマです。
(解説)
 木曽駒は中央アルプスの最高峰で2,956mの高さがあります。上松町の名勝「寝覚の床」から少し南の滑川を上ってゆくと北股沢に入り写真の登山道(上松A コース)となります。北股沢床固工は国の砂防施設で1,000m以上のところにあります。


中部建設青年会議岐阜県支部長賞
題 名 今日も一日笑顔で安全作業
受賞者 葛g川工務店 後藤 大輔
部 門 人の部
コメント  工事現場の毎日の朝礼の一場面です。一日の安全作業のため服装点検と顔色の確認をお互いに行っているところです。ちょっと照れくさいですが、朝から笑顔で作業ができます。
(解説)
 安全の確保は安全を重ねてといいます。事故防止に特効薬はなく些細なことでも注意を積み重ねて達成できるものです。大きな姿見でチェックすることもありますが、自分には甘くなりがちです。さあ、今日も無事故で頑張りましょう。


中部建設青年会議静岡県支部長賞
題 名 背中から伝わる…
受賞者 小野建設梶@久保田 貴大
部 門 人の部
コメント  テールアルメ工法にて壁面パネルを設置している一コマです。パネルは1.5m×1.5m で約800kg あり、一枚一枚をミリ単位の精度で設置、組み合わせ、擁壁をつくっていきます。
(解説)
 写真のテールアルメ工法は垂直な盛り土ができる(土地の最大限の活用等)擁壁です。フランス人のH.Vidal(アンリー・ビダール)が原理を突き止めたことによる発展しました。砂山に松葉を差し込むとただの砂山より高い砂山になる。これは何か、補強材の摩擦力により粘着力が増すからだという原理です。写真の裏に土砂が込められ段々に壁が積み重ねられ垂直のまま高くなってゆきます。


中部建設青年会議愛知県支部長賞
題 名 黙々と
受賞者 中部土木梶@山田 徳明
部 門 人の部
コメント  型枠の天端に取り付ける発泡面木(めんぎ)に、20cm程度の間隔で打ち抜かないように釘を打っておき、型枠取付時に確実にできる準備をしています。鉄筋と型枠の被り(隙間)は10cm程度。そこに2mの柔らかい面木。先に釘を打っておかないと取付が大変なのです。
(解説)
 型枠にコンクリートを流せば液体ですから角のある物ができあがります。この角を加工したいときに一定の形に切った木をあてます。これが面木(めんぎ)です。写真では、柔らかいポリスチレン製の面木ということもあり、細々とした作業が欠かせないのです。


中部建設青年会議三重県支部長賞
題 名 ちょい右
受賞者 信藤建設梶@岡田 憲彦
部 門 人の部
コメント  幼稚園児を現場に招き、重機の運転体験などを行った時の一コマです。園児の興味津々の姿が印象的で、「僕も将来現場で働く」といってくれた子もいて、とても楽しい一時でした。大きくなったら一緒に働けるといいですね。
(解説)
 中心に写っている測量機器が「トータルステーション」。早い話が望遠鏡ですが、目標にミラーを立てて望遠鏡の中心をあわせれば光の反射速度で距離と角度が計測できるすぐれものです。ただし高価です。元気な男の子に倒されないように思わず手が支えています。


特別賞
題 名 天空の道
受賞者 新興建設梶@伊藤 幸助(一般応募)
部 門 造の部
コメント  新名神の亀山JCT と土山SA の間には鈴鹿峠があり、そこを走る高速道路は高い高い橋脚で造られています。その高さにビックリ、まさに天空の道です。
(解説)
 東海道で箱根に次ぐ難所といわれた鈴鹿峠。滋賀県の鈴鹿の山々は海のある三重県側で一気に下ります。新名神の鈴鹿トンネルも標高300mを超えており、亀山からそのトンネルを目指した高架橋(錐ヶ瀧橋)が続きます。橋脚は高いところでは70mを越えます。


部門賞(人の部)
題 名 品質は細部に宿る
受賞者 葛v志本組 川北 貴史
部 門 人の部
コメント  橋梁の耐震補強をしています。樹脂を挿入し鉄骨を挿入する工事です。小さな作業でも、一個一個を確実丁寧に仕上げてこそいざというときの頼りとなります。
(解説)
 古いコンクリート構造物は、地震時の「せん断破壊」が心配されています。地震でコンクリートがせん断されひび割れが発生し壊れるからです。コンクリートは大きな揺れによる曲げの力で破壊することもありますが、写真は曲げの力に対する心配はいらないので、既存のコンクリートに鉄筋を差し込んで一体化するというせん断補強対策がとられています。


部門賞(造の部)
題 名 人<人が造るもの
受賞者 中部土木梶@堀江 真由美
部 門 造の部
コメント  作業員が向き合っているのが「ベノト杭」で、橋脚の基礎と支持地盤をつなぐものです。この杭の周りを鋼矢板で囲いオレンジ色の枠で支え、掘削したところです。手に持っているメジャーで高さを正確に測っています。いよいよ橋梁の工事が始まります。
(解説)
 基礎は地上に建設される構造物の根っこにあたる重要な部分ですが、支持層という固い地盤に置く必要があります。写真は深い支持層に到達させた杭により荷重を伝える形式のものです。1本づつ大きなクレーン車につり下げた機械で掘削し、鉄骨を入れ、コンクリートで固めた杭です。この何本もの根の上に橋脚が1基立ち上がります。



〜 第2回国土をつくる人写真展現在状況及び今後の予定 〜

作品応募(〆切り)
作品募集期間 平成25年8月1日〜平成26年1月31日
応募数

  225点
内訳 長野県南部支部 16点
  岐阜県支部 31点
  静岡県支部 23点
  愛知県支部 90点
  三重県支部 65点
テーマ別

人の部 171点
造の部 54点
職種

建設関係 215点
公務員 1点
学生 1点
その他 8点
一般投票

平成26年2月3日(月)〜平成26年2月9日(日)
中部建設青年会議フェイスブックにて投票受付

第1次審査

平成26年2月10日(月)16:00〜18:00
場所:中部地域づくり協会 7F会議室
中部建設青年会議委員会において一般投票を参考に50点を選考

第2次審査

平成26年2月13日(木)〜平成26年2月18日(火)
審査委員各自にて第一次審査の選考作品の採点

最終審査

平成26年2月20日(木)14:00〜15:00
場所:中部地域づくり協会 7F会議室
第2次審査の上位15作品から受賞作品及び各賞を決定

表彰式

平成26年3月6日(木)
場所:中部地域づくり協会 7F会議室

受賞作品の展示

平成25年3月〜6月:中部建設青年会議ホームページにて受賞作品の公開
平成26年3月11日(火)〜平成26年3月17日(月):セントラルパーク市民ギャラリーにて展示