~ 第13回国土をつくる人写真展入賞作品 ~

 『国土をつくる人写真展』は、社会資本整備に関わる地場の建設業やそこで働く人々の姿を広く一般の方に知ってもらい、魅力ある地域の建設業を育成することを目的に毎年開催しています。今回の作品テーマは『未来をつくる建設人(けんせつじん)』です。
 建設現場では、仲間と協力しながら作業に当たる人、IT技術を駆使してオフィスから現場を支える人、若い技術者を指導するベテラン技術者など、大勢の建設人が一丸となって工事に取り組んでいます。
 ご紹介する受賞作品は、様々な現場で国土の未来をつくるために働く人達の一瞬を写したものです。どうぞご覧下さい。
主催:中部建設青年会議
後援:国土交通省中部地方整備局 ・(公社)土木学会中部支部
受賞者名 作品名
中部地方整備局長賞 株式会社山野建設
中村 織和
シールドマシン到達
中部建設青年会議 会長賞 加和太建設株式会社
池田 七瀬
まちをつくる会社をつくる人
愛知県立西尾高等学校
岩舘 春佳
未来につなぐ
建設産業再生賞 富貴屋建設株式会社
佐々木 浩人
お父さんのお手伝い
中部建設青年会議 長野県南部支部長賞 浅川建設工業株式会社
浅川 拓也
力を合わせて
中部建設青年会議 岐阜県支部長賞 日東工業株式会社
名和 悠次
smile
中部建設青年会議 静岡県支部長賞 河津建設株式会社
渡邊 悠穏
モニターで創る建設の未来
中部建設青年会議 愛知県支部長賞 豊川高等学校
小松田 唯夏
情 熱
中部建設青年会議 三重県支部長賞 朝日土木株式会社
井藤 知沙
未来の担い手たち
若者チャレンジ賞 愛知県立天白高等学校
渡辺 千晶
信 頼
名古屋市立工芸高等学校
矢田 真輝
真剣なまなざし
名古屋市立北高等学校
河村 弓月
アットホーム

中部地方整備局長賞
題 名 『シールドマシン到達』
受賞者 株式会社山野建設 中村 織和(三重県)
【受賞者コメント】
 2024年2月に地上から約15mの深い地中に潜り、7ヶ月かけて840m先の中間立坑に到達しました。道中8箇所もカーブがありましたが、精度も抜群で中間立坑のど真ん中に顔を出してくれたので、皆ほっと胸をなで下ろしシールドマシンを迎え入れています。
 無事到達してくれた時がシールド工事で一番うれしい瞬間です。
工 事 名 令和4年度宮川流域下水道内宮幹線管渠工事
発 注 者 三重県中南勢流域下水道事務所
場  所 三重県伊勢市楠部町
工事内容 小口径シールド工(φ1,000㎜)L=1,600m 立坑工:2箇所
作業内容 中間立坑にシールドマシンが到達し、機械の状態や位置を確認しながら慎重に押し出している状況です。


中部建設青年会議会長賞
題 名 『まちをつくる会社をつくる人』
受賞者 加和太建設株式会社 池田 七瀬(静岡県)
【受賞者コメント】
 真夏の昼間の打設作業、気温は35度近く。自社の新社屋の仕上がりにも影響する大切な作業は、暑さとプレッシャーもあるはず。
 そんなことを感じさせない彼の屈託のない笑顔からは、ものづくり現場の楽しさと、これからの建設業界を担う頼もしさが伝わります。
工 事 名 加和太建設㈱新社屋建設プロジェクト
発 注 者 カワタ・コンストラクション・グループ
場  所 静岡県三島市文教町
工事内容 建設会社の新社屋の建築工事です。
作業内容 3階建社屋の屋上階打設作業を行っているところです。


中部建設青年会議会長賞
題 名 『未来につなぐ 』
受賞者 愛知県立西尾高等学校 岩舘 春佳(愛知県)
【受賞者コメント】
 この写真を撮ったのは8月で、とても暑かったことを覚えています。私は1時間ほどしか撮影していなかったのですが、軽く夏バテになってしまいました。そんな環境の中でも、地域の人のために働いている姿を見て、普段、私達が日常で使っている道路やトンネルなどが完成するには、こんなにも多くの苦労が必要なのだと痛感しました。いつも私達のために働いてくださっている方々、本当にありがとうございます。
工 事 名 令和5年度23号蒲郡BP五井清田地区整備工事
発 注 者 国土交通省中部地方整備局名四国道事務所
場  所 愛知県蒲郡市五井町地内
工事内容 国道23号蒲郡BP道路建設工事
作業内容 排水構造物設置のための測量作業を行っているところです。


建設産業再生賞
題 名 『お父さんのお手伝い』
受賞者 富貴屋建設株式会社 佐々木 浩人(長野県)
【受賞者コメント】
 休日に自宅の庭で植栽する樹木の位置出しを自動追尾型トータルステーションで行っていたところ、「お父さん何してるの?」「僕もやりたい」と息子が手伝ってくれることに・・・。ミラーを追いかけてクルクル回るトータルステーションに興味を持ったみたいです。
 もちろん、その後の植樹も手伝ってくれました。
場  所 長野県駒ヶ根市
作業内容 庭に植える樹木の位置出しを息子が手伝っているところです。


中部建設青年会議長野県南部支部長賞
題 名 『力を合わせて』
受賞者 浅川建設工業株式会社 浅川 拓也(長野県)
【受賞者コメント】
 最初は戸惑いながら作業をしていた中学生たちが、徐々にコツを覚えて皆で協力して1つの根固めブロックの均しを終えることが出来ました。根固めブロックを据え付ける時に、この中の1つはとっても若い技術者たちが作ったやつがあるのだと、しみじみと感じました。
 建設業も少子高齢化の時代ですが、1人でも多くの方が建設業に係わってくれると嬉しいです。
工 事 名 令和5年度天竜川水系中田切川渓流保全工工事
発 注 者 国土交通省中部地方整備局天竜川上流河川事務所
場  所 長野県上伊那郡飯島町田切地先
工事内容 中田切川の右岸に帯工、巨石積を築造し、護岸の保護、洗掘防止、流速を抑制し下流域における安全・安心な地域社会を守るための護岸工事です。
作業内容 地元中学生による職場体験で根固めブロックのコンクリートを均しているところです。


中部建設青年会議岐阜県支部長賞
題 名 『smile』
受賞者 日東工業株式会社 名和 悠次(岐阜県)
【受賞者コメント】
 この写真は、今年度新しく入社し、当現場に配属された若手技術者と一緒に現場巡視している時に撮影した写真です。毎日慣れない仕事や新しいことを覚えようと一生懸命smileで頑張ってくれています。
 これからは、女性技術者が働きやすい現場運営が重要であるので、女性のニーズ(特にネイル)を色々と教えてもらっています。
工 事 名 道路改築 羽島稲沢線舗装工事
発 注 者 岐阜県岐阜土木事務所
場  所 岐阜県羽島市下中町加賀野井地内 一般県道羽島稲沢線
工事内容 新しく木曽川に架かる新濃尾大橋(仮称)に伴う、岐阜県側のアクセス道路(一般県道羽島稲沢線・下中笠松線)の舗装工事
作業内容 毎日行っている安全管理活動の一環で、現場所長と同行して若手女性技術者が現場巡視を行っているところです。


中部建設青年会議静岡県支部長賞
題 名 『モニターで創る建設の未来』
受賞者 河津建設株式会社 渡邊 悠穏(静岡県)
【受賞者コメント】
 今までは完成したものを見ていた側でしたが、今では建設ディレクターとして一緒にものをつくる側。より良い建物をつくるために毎日現場に行き、事務所では3つのモニターと向き合っています。
 建設業界は男性が多い職業でしたが、現在では多くの女性も活躍できる時代となりました。これからの未来に向け、作品名を「モニターで創る建設の未来」と名付けました。
工 事 名 令和6年度松崎町学校給食共同調理場
発 注 者 松崎町
場  所 静岡県加茂郡松崎町伏倉
工事内容 給食センターの新築工事
作業内容 モニターで施工図をチェックしているところです。


中部建設青年会議愛知県支部長賞
題 名 『情 熱』
受賞者 豊川高等学校 小松田 唯夏(愛知県)
【受賞者コメント】
 中部建設青年会議愛知県支部が主催する工事現場の撮影に参加しました。普段何気なく歩いている道に、こんなにも多くの方が思いを込めて作りあげているのだと知り、とても驚きました。
 撮影では、笑顔の中でふとした瞬間に見せる真剣な眼差しに目を惹かれシャッターを切りました。私達が毎日安全に過ごせているのは工事現場の皆様のお陰です。ありとうございます。
工 事 名 道路改良工事(151BP)
発 注 者 愛知県東三河建設事務所
場  所 愛知県豊川市大木町地内 一般国道151号
工事内容 道路土工、地盤改良工、場所打ち函渠工、排水構造物工等
作業内容 測量作業をしているところです。


中部建設青年会議三重県支部長賞
題 名 『未来の担い手たち』
受賞者 朝日土木株式会社 井藤 知沙(三重県)
【受賞者コメント】
 撮影した日は良く晴れた日でした。秋になり、風が冷たく感じられる時期でしたが、現場は暑い日も寒い日も関係なく動いています。そのような中で若い方が笑い合いながら仕事をしている姿を見て、この姿を写真に収めたいと思い撮影しました。私たちが不自由なく過ごせるのは現場の人たちの努力があるからだと感じました。
工 事 名 令和6年度鈴鹿川堤防整備工事
発 注 者 国土交通省中部地方整備局三重河川国道事務所
場  所 三重県四日市市楠町
工事内容 鈴鹿川の堤防を整備します。
作業内容 矢板護岸の丁張作業をしているところです。


若者チャレンジ賞
題 名 『信 頼』
受賞者 愛知県立天白高等学校 渡辺 千晶(愛知県)
【受賞者コメント】
 夏休みに西枇杷島の陸橋改築工事で撮影させていただいた一枚です。暑いなか協力して作業している皆さんの凄さ、現場を間近で体験させていただいたこと、様々なお話しを聞かせていただいたこと、全てとても印象に残っています。私たちの生活の多くを支えてくださっている皆さんに、心より感謝いたします。これからもお仕事頑張ってください。
工 事 名 街路改良工事
発 注 者 愛知県尾張建設事務所
場  所 愛知県清須市西枇杷島町地内
工事内容 枇杷島陸橋改築工事
庄内川にかかる枇杷島橋の架け替えに合わせて、現在の2車線道路を4車線に拡幅し、陸橋を新たに架け替えます。
作業内容 二人で確認しながら作業を進めてているところです。


若者チャレンジ賞
題 名 『真剣なまなざし』
受賞者 名古屋市立工芸高等学校 矢田 真輝(愛知県)
【受賞者コメント】
 撮影したのは清須市西枇杷島町地内に位置する枇杷島陸橋です。そこでは仮橋を設置した後、元の橋を取り壊す作業が行われていました。作業現場に入ったのは今回が初めてでしたので、その空気感に緊張を覚えました。
 撮影では、現場の作業員の方々の表情を写真に収めることを意識しました。この写真は作業を上から見守る姿です。その表情は一切の不安を感じさせない強く真剣なもので、現場の方々に安心感を与えるようでした。作業員の方々の仕事に対する情熱が感じられる、そんな一枚であると感じています。
工 事 名 街路改良工事
発 注 者 愛知県尾張建設事務所
場  所 愛知県清須市西枇杷島町地内
工事内容 枇杷島陸橋改築工事
作業内容 橋の上から作業の様子を確認しています。


若者チャレンジ賞
題 名 『アットホーム』
受賞者 名古屋市立北高等学校 河村 弓月(愛知県)
【受賞者コメント】
 これは道路の補修工事の現場です。当日は、古い舗装を剥がしたところにアスファルトを流し込む作業から撮影しました。去年参加した時から、綿密で迅速な作業に感心していました。
 今回は、休憩する皆さんの和やかな雰囲気も素敵だなと感じたので、その表情を切り取ることを意識しました。
工 事 名 舗装道補修工事
発 注 者 名古屋市緑政土木局
場  所 愛知県名古屋市緑区大高町地内
工事内容 車道のアスファルト舗装工事
作業内容 アスファルトを剥がしたあとに新たな合材で舗装しています。
写真は作業後の一息ついている場面です。