〜 第1回国土をつくる人写真展入賞作品 〜

中部地方整備局長賞 職人の目 葛g川工務店 稲田 大輔
中部建設青年会議会長賞 雪ニモマケズ 吉川建設梶@村松 圭介
中部建設青年会議長野県南部支部長賞 急斜面の達人 長豊建設梶@棚田 稔
中部建設青年会議岐阜県支部長賞 墨出し 永井建設梶@永井 康貴
中部建設青年会議静岡県支部長賞 THE職人 小野建設梶@久保田 貴大
中部建設青年会議愛知県支部長賞 掘る人 岡田建設梶@彦坂 賢治
中部建設青年会議三重県支部長賞 三十歳差の相棒 中井土木梶@藤田 靖人

中部地方整備局長賞
題 名 職人の目
応募者 葛g川工務店 稲田 大輔
工事名 平成24年度 19号恵中拡幅大井南地区道路建設工事
コメント コンクリート擁壁の型枠組立作業時、大工が型枠の通りを真剣に見ている一コマです。
(用語説明)
 道路拡幅で山を切り欠く場合があります。
 切土をすると土は崩れようとするので、防止するためコンクリート擁壁を設置します。
 擁壁の基礎にならしコンクリートを打設し、擁壁用の鉄骨を組み立て、型枠で囲ってここにコンクリートを打設します。どのコンクリート構造物もそうですが、出来映えのよいものは丈夫で美しいという特徴があります。写真から工事に携わる技術者の思いとこだわりが伝わります。


中部建設青年会議会長賞
題 名 雪ニモマケズ
応募者 吉川建設梶@村松 圭介
工事名 吉川建設葛@材センター
コメント 建設資材運搬歴22年。雪にも夏の暑さにも負けず、いつも笑顔で仕事です。
(用語説明)
 「機材センター」は、いわゆる自社施工のための自前の資機材や建設機械を確保しておくところ。
 今、心配されている大災害への対応は、自社センターがないとできません。写真の笑顔が安全を陰で支えています。


中部建設青年会議長野県南部支部長賞
題 名 急斜面の達人
応募者 長豊建設梶@棚田 稔
工事名 平成 24年度復旧治山事業第3号工事
(長野県飯田市上河原)
コメント 自然崩壊した斜面を一本の命綱につかまりながら人力掘削で整形し、 再び崩壊せぬようコンクリート構造物を急斜面に施す職人技。
(用語説明)
 山の崖面が崩落し、再度崩落させないための復旧工事です。コンクリートの吹付工で復旧します。温度変化や浸透水をコンクリートで遮断し再度の崩壊を防止します。
 コンクリート吹付の前作業で、金網だけでなく格子状の鉄骨で補強しています。セメント硬化時の亀裂を防止するための手順で、急な斜面で手の込んだ作業が続けられます。


中部建設青年会議岐阜県支部長賞
題 名 墨出し
応募者 永井建設梶@永井 康貴
工事名 境川護岸工事現場(岐阜市西川手)
コメント レベルを使用して矢板に溶接するブラケット高さを決めています。
(用語説明)
 大工さんが墨壺から糸を引き出し、はねて材木に線を引くのがよく見る墨出しの風景です。墨出しとは設計図を現地で実際の大きさにする作業です。
 鋼矢板は河川の洪水が地盤を通じて浸透するのを防ぐため打ち込まれます。その上部に、堤防を水流から保護する護岸を設置していきます。その基礎を支える支持具をブラケットといい、一定の高さに揃えるための基準線の測量が墨出しです。片手には、勘違い防止のための野帳(メモ帳)と検算のための電卓がみえます。


中部建設青年会議静岡県支部長賞
題 名 THE職人
応募者 小野建設梶@久保田 貴大
工事名 平成23年 伊豆縦貫 塚原地区道路建設工事
コメント 静岡県の伊豆縦貫道路にて、橋脚の鉄筋と鉄筋を繋ぐ、圧接作業の写真です。
(用語説明)
 鉄骨の太さはカメラアングルによるものではありません。異形鉄骨では最大のD51を溶接しているところです。φ51o、12mの長さで190kgあります。通常の鉄骨を組み合わせて強度をだすには目が詰まってコンクリートが入らないのでD51が使われます。


中部建設青年会議愛知県支部長賞
題 名 掘る人
応募者 岡田建設梶@彦坂 賢治
工事名 豊川市民病院外構工事
コメント 地球を掘り続けて30年、隊長と呼ばれて親しまれている我社のベテランオペレーターさんです。
(用語説明)
 小型バックホウは、地盤の掘削、埋戻しなど少量や狭隘な場所で活躍します。シャベルひと掬いで一輪車で運ぶ量を掘削できます。スコップに換算すると…
 個人でレンタルもできますが、「車両系建設機械運転技能終了証」が必要です。また、建設機械ですから安全管理には十分な配慮が必要です。


中部建設青年会議三重県支部長賞
題 名 三十歳差の相棒
応募者 中井土木梶@藤田 靖人
工事名 平成24年度伊勢湾松名瀬工区堤防工事
コメント 歳の差は離れているが、現場で苦楽を共にすることで世代を越えた信頼関係が生まれる。
(用語説明)
 背景の右奥にみえるのが伊勢湾。対岸の白くみえる構造物が完成した堤防。海岸堤防といわれる工事の現場です。
 河川堤防は洪水の量によって高さが決まりますが、海岸堤防は高潮の大きさにより決まります。また、三面張といって越波により堤防の裏側が壊されないよう堤防全面をコンクリート等で防御します。
 写真はドライバーを手にしていますのでまだ仮設の作業中です。決して親子ではないそうです。

〜 国土をつくる人写真展実施状況 〜

作品応募
作品募集期間 平成24年10月1日〜平成25年1月31日
応募数


  196点
内訳 長野県南部支部 16点
  岐阜県支部 48点
  静岡県支部 25点
  愛知県支部 73点
  三重県支部 34点
一般投票

平成25年2月1日(金)〜平成25年2月5日(火)
中部建設青年会議フェイスブックにて投票受付

第1次審査

平成25年2月6日(水)13:00〜16:00
場所:中部建設協会 7F研修室
中部建設青年会議委員会において一般投票を参考に50点を選考

第2次審査

平成25年2月8日(金)〜平成25年2月18日(月)
審査委員各自にて第一次審査の選考作品の採点

最終審査

平成25年2月20日(水)14:00〜15:00
場所:ウィルあいち(愛知県女性総合センター)3階会議室6
第2次審査の上位10作品から受賞作品及び各賞を決定

受賞作品の展示

平成25年3月〜6月
中部建設青年会議ホームページにて受賞作品の公開
平成25年3月12日(火)〜平成25年3月18日(月)
セントラルパーク市民ギャラリーにて展示