活動計画・報告
中部建設青年会議本部
地域の人々に愛される建設業を目指して
平成22年度本部の事業計画の基本方針と現在までの活動状況
1.基本方針

 百年に一度と言われる世界的な経済危機が進行する中、中部地区では今まで好調であった輸出産業の需要も激減し、地域の建設産業にとっては更なる環境の悪化が見込まれている。一方では景気の下支えとしての公共事業論が議論の対象となってきたが、国・地方における財政状況を考えると、着実な社会資本整備という方向に転換する可能性は極めて低く、建設産業における企業経営は引き続き正念場を迎えている。
 そのような中で、入札・契約制度は、社会資本整備の根幹に関わるシステムであり、また建設産業にとっても死命を制するほどの重みがある。平成18年の全国知事会において取りまとめられた「公共調達改革に関する指針」を契機に、全国で一般競争入札の導入が燎原の火のごとく拡がることになったが、総合評価方式の拡充や適切な競争の参加条件の設定が不十分であることにより、多くの地域でダンピング競争が激化することとなった。そもそも、社会資本整備におけるコストを論ずるとき、@初期コスト、Aライフサイクルコスト、B地域の安心・安全を維持するコストの3点について留意する必要があり、Aについては、完成物の品質確保が最も影響するであろうし、Bについては、各地域に防災活動や雪氷業務を担うことのできる健全な建設業者が存在することが必要となってくるのである。発注者にそのような理念・哲学がないと、地域の建設業者がバタバタとたおれるのを見て、緊急避難的に制度を改変することはあっても、本質的な議論が深まっていかないのである。我々自身があるべき入札・契約制度について、各地域できちんとした論理を展開し、その改善につなげていく必要があるものと思う。
 また、建設ICTの普及や農林業との連携など、生産性向上や新たな収益分野の創出にむけた新たなる動きも始まっており、個々の企業がそれらの経営基盤の強化策を実行していくことも、生き残りを図る上で重要になってきている。
 我々中部建設青年会議は、現下の厳しい経営環境をふまえて、研修や情報交換を通じての会員の経営力向上はもとより、技術と経営に優れた地域の建設業者が適切な環境下で競争し生き残ることができる方途を提案していくと共に、防災やボランティア活動などを通じて、広く一般社会に地域に密着した建設産業の必要性を理解していただくような努力も続けていかなければならない。会員各位をはじめ、関係者の皆様方の絶大なるご支援、ご協力をお願いする次第である。


2.活動状況

1.総会等

(1)定例総会

平成22年6月2日(水)  於:名古屋逓信会館
第21回定例総会が開催され、平成21年度の事業報告及び収支決算報告並びに平成22年度事業計画案及び予算案並びに役員改正案を原案どおり可決した。

定例総会の様子 定例総会の様子 定例総会の様子

(会員総数139名中、出席96名、委任状27名、欠席16名)


(2)委員会活動報告会

 総会後、富田中部地方整備局長、川西愛知県建設部長はじめ、中部地方整備局及び各県の幹部の方々をお招きして、平成20・21年度の2年間における各委員会の活動報告会を実施した。

@ 全国交流委員会・・・・・・委員長 鈴木 康仁
全国建設青年会議第14回全国大会報告
平成21年12月1日に開催された第14回全国大会の総括を報告した。
A 新建設産業創造委員会・・・・・・委員長 吉川 昌利
第1〜5回企業訪問報告
 平成20・21年度は主たる活動テーマを「地域建設会社経営の調査・研究」と「入札契約制度の調査・研究」とし、中部5県の各県より選択した特色ある会員企業の訪問・見学について数多くの現場写真等を交え報告した。
B 地域貢献委員会・・・・・・委員長 水野 敦夫
総合学習支援活動等報告
 小中学校の『総合学習』のため支援活動として実施した出前講座、現場見学、職場体験等について平成20・21年度の諸活動について報告した。

活動報告会の様子 活動報告会の様子 活動報告会の様子


3.役員等会議

(1) 第1回役員会  平成22年6月2日(水)  於:名古屋逓信会館
第21回定例総会に先立ち、総会における議事進行について調整した。
(2) 第1回意見交換会 平成22年11月15日(月) 於:(社)中部建設協会
中部地方整備局から野田企画部長ら関係職員をお招きして、国土交通省の予算状況や総合評価の導入状況等について意見交換を行った。
(3) 第2回役員会及び意見交換会 平成23年1月12日(水) 於:(社)中部建設協会
本部役員会を開催し、以下の案件について討議した。
 ・ 研修会実施について役割分担及び必要経費について
 ・ 予算の流用及び平成22年度決算見込みについて
 ・ 各委員会の活動状況についての報告 等
中部地方整備局から野田企画部長ら関係職員をお招きして、意見交換会を実施した。
 ・ 特別講演会及びシンポジウム開催について 等
(4) 第3回役員会  平成23年4月22日(金) 於:(社)中部建設協会
第22回定例総会の開催に向け、開催日の決定、予算案等の議案調整、総会等の役割分担等について決定を行った。

第1回役員会の様子


4.全国建設青年会議第15回全国大会
平成22年12月2日(木)於:鹿児島サンロイヤルホテル

 全国建設青年会議の全国大会としては初めての地方開催となり、九州建設青年会議の主管で鹿児島県の鹿児島サンロイヤルホテルで、「個々の確立と共有化を目指して」をテーマに開催された。
 中部建設青年会議からは加藤会長他30名が出席した。
 来賓挨拶では、横山晴生国土交通省大臣官房技術調査課長が、社会資本整備や建設業のあり方について述べられた。
 また、大会式典に引き続き、5つの分科会に分かれ意見交換が行われた。

(詳細は、全国交流委員会の活動欄参照)


5.研修会
平成22年2月7日(月) 於:名古屋銀行協会

 中部建設青年会議20年を記念して特別講演会及びシンポジウムが実施された。会員だけでなく行政、一般企業、学生まで幅広く参加者を募り総勢180名程の参加を得た。

(1) 特別講演会
演題:「公共事業が日本を救う」
講師:京都大学研究科教授 藤井 聡 氏
【要旨】 国土政策から見た日本の状況
デフレからの脱却
公共投資の役割
日本のマスメディア

特別講演会の様子 特別講演会の様子

(2) シンポジウム
演題:「地域づくりの未来を語る」
コーディネーター:名古屋工業大学大学院教授 山本 幸司 氏
パネリスト: 国土交通省中部地方整備局企画部長 野田 徹  氏

特定非営利活動法人レスキューストックヤード事務局長 松田 曜子 氏

なごやユニバーサルエコユニット代表 志水 祐介 氏

中部建設青年会議会長 加藤 徹  氏
【要旨】 未来の地域づくりを、行政、防災、環境、建設業の取り組みをテーマに課題と展望を探る。

シンポジウムの様子 シンポジウムの様子 シンポジウムの様子
 

 

←前ページに戻る